Ultra-Patent正式サービス開始(有償化)

もう1ヶ月前になりますが、7/1から、ついにUltra-Patent(http://www.ultra-patent.jp/Search/Search+.aspx)が正式サービスを開始、ベータ版として無償で公開されていた昨日の数々が残念ながら有償化されてしまいました。

有償化されるというニュースはかなり前に聞いていたのですが、職場で使ってる商用の特許検索システムを切り替えてからほとんどUltra-Patentを使わなくなっていました。
この間ちょっと思い出して、使ってみようかと思ってアクセスして「ああ、そうだった」と思う始末。無償のうちにもっと使っておけば良かったかも。

早速使ってみましたが、無償で使える機能も残っています。
検索はきっちり出来るみたいですが、閲覧機能、出力機能がさっぱり使えなくなってしまった、という感じでしょうか。
独立項が色分けされた請求項表示、クレーム和訳、PDF表示、ファミリ表示、レポート出力などの機能は、無償では一切使えなくなってしまいました。
しかし、「使いたい」と思える機能も残っていました。FI、Fターム、IPC、USクラスなどの分類にマウスオーバーすると分類の意味が表示される機能です。これがあるだけでも時々このサイトで検索する価値があるかな、と思います。

http://www.ultra-patent.jp/License/PriceInfomation.aspx
によると、利用料金は月1万円だそうです。最近日本のDBで米国も収録されているのは当たり前になってきていますが、欧州、中国が検索できてこの金額はそこそこお得感はある金額であるとは思います。
しかし、生死情報がないなど、日本特許検索として本格的に使おうと思うとちょっと物足りなさが残る検索機能ですから、どうしてもサブの検索システムという位置づけざるを得ません。かといって外国特許検索についても特別な強さを持っているともいえず、立ち位置が難しそうですね。自社で導入したいと思うか、と考えると正直難しいです。いろいろ出来るんだけど、これ、という強みを感じない感じですね。器用貧乏に陥っているように感じます。
正式サービス自体が頓挫してしまうと、無償で提供されている部分も提供できなくなってしまう事でしょうから、正式サービスが順調にお客さんを増やしてくれることを祈念します。