ふと思ったこと

BIZ STYLE。
「どう乗り越える?35歳の壁」という表紙と、年収に換算できるビジネス偏差値とやらに惹かれて、たしか年末に買っていたのですが、ようやく読了しました。出張の新幹線車内はこういう積ん読を処理するには貴重な時間かもしれません。

自分を見つめ直す、いいきっかけになりました。感謝。

で、ビジネス偏差値を求めてみました。思ったより厳しい結果。ビジネスマン平均値を下回った上、年収に換算すると今の年収より遙かに少ない数字が出てきてしまいました。まあ、今の私の年収は扶養手当と残業手当で水増しされてますから、それを除くとだいぶ近づきますが、それでも……。

こういうチェックものって、仕事がうまく行ってるときとそうでないときなどで、自分に自信を持てているかどうかで、どの選択肢をチェックするかは変わってしまう気もします。そして最近の仕事っぷりを客観的に振り返ると、そんなものかもしれないとも思うのが正直なところなのです。

でも、ちょっと今の仕事を振り返る時間をもてて、まじめに今の仕事をきっちりこなしていこうと思えただけでも、このムックを買った意味があったかもしれません。


そしておもいだしたのがこのブログ。
人のライフハックを笑うな | Lifehacking.jp
http://lifehacking.jp/2008/01/dont-laugh-at-my-productivity/

ライフハックの達人だから書いているわけではなく、達人になりたいから書いているのです。その過程でずいぶんとブログを読みあさって物知りにはなりましたが、根元の部分ではまだまだぜんぜん変わることができていない自分がいます。

ブログのなかであまり「ライフハック」という言葉を使わないのも、その自覚があるからかもしれません。なんかこそばゆいんですね、この言葉は。 私にとっては身につけたものではなく、身につけたいと考えている「あこがれ」の状態なのです。

私は最初から「できる」人なんかではありません。もう一度最初からやりなおす。今度は違った方法を試してみる。繰り返してみる。そうして人それぞれが自分の可能性を信じて努力する姿、それが Lifehacking なのかもしれないなと思うのでした。
最初にこれを読んだとき、勇気づけられたのを覚えています。
そして今改めて自分の姿を振り返ったとき、ああ、これでいいんだと自分を肯定してもらったような気がしています。

「ビジネス偏差値」のチェックをして、改めて自覚したのですが、私はタイムマネジメント能力に弱点があります。集中力が働く場面とそうでない場面がはっきりしていて、そうでない場面ではだめです。とくに、やらなくてはいけないことが多くなってくると、すぐに頭のバッファがあふれてしまってなにから手をつけていいかわからなくなり、あちこちにちょっとずつ手をつけて収拾がつかなくなり、いつの間にか情報収集という名のWEBサーフィンだったり。
そういう状態から何とか抜け出したいと思っていろいろ試していました。

最初にこれは、と思ったのはこれでした。
考え方はわかりやすいものでした。「あとで」というときはもう来ない。やるべき日を決めてスケジュールに書いておく。
しかし、毎日毎日予定をほぼそのまま転記しているような状況に陥ってしまいました。何でもやらなくちゃと思って全部書いて、結局こなせてなくて自己嫌悪に陥ってっていう悪循環に陥っていました。
長期的な見通しを立てづらいシステムがその当時の仕事にマッチしていなかったかもしれません。また今思えば、重要度の設定の仕方がうまくいかなかったのかなあと思います。

 そんなときに出会ったのがGTDです。


考え方に共感し、これは、と思いました。最初の数週間は割とうまく行ったのですが、だんだん週次レビューがおろそかになってきて元の木阿弥になりつつあります。週次レビューがポイントだというのはわかっているのにその時間をとるのを躊躇してしまっている状態をどうにかしたいのです。
 ライフハックという言葉とも出会いました。今の自分に足りないのはこれだと思いました。ライフハック系のブログを読んでいろいろ試してみたものもあります。自分にあうもの、あわないものいろいろでした。情報収集の時間、試してみる時間を考えると、ロスも多かったような気もします。しかし、やはりいろいろなやり方を知って試してみるというのは必要なことなのではないかと今は思います。

当たり前ですが、誰もがうまく行く方法などあるはずがありません。人がうまくいっている方法が自分に合うとは限りませんし、あわない場合が多数だと思います。いろいろなものを試していく中で、全部取り入れたり、一部をモディファイしたり、エッセンスを他の手法に取り入れたりしながら、自分なりの「仕事|生活がうまく行く仕組み」を築き上げて行くことがライフハックなのかなあと最近思ってます。そもそもできる人には不要なことなんですよね。できないことを自覚して、できるようになりたいと思って藻掻いて、自分なりのルール、ルーチンを決めていけたらいいなあ。

今まで試した中では、GTDが私にはむいていたような気がします。うまく回っている間の生産性と、達成感はすばらしいものがあったと今でも思います。後はいかにレビューの習慣を定着させるか。そういう環境をいかに作るか。もう一度頭の中身を空っぽにして、取り組んでみようと思います。