EU、特許統一へ動き出す

EU、特許統一へ動き出す
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20080129D2M2201229.html

欧州連合(EU)が特許制度統一に向けて動き始めた。「欧州特許」の取得に義務付けられていた国ごとの言語での登録を廃止し、5月にも英語の書類だけで取得できるようにする。EUはさらに、一つの特許が自動的に全域で通用する制度の創設を目指す。実現すれば、域内で活動する企業にとってコスト軽減となる。EUは特許統一によって域外企業を取り込んで競争力を高めると同時に、世界的な特許統一で主導権を握る考えだ。
記事がNIKKEI NETに出てたんですが……他社の記事が全くないので、現地で何らかの動きがあって出た記事って訳ではないんですかね。

内容的には、ロンドン合意(ググってみると、ロンドンアグリーメントとかロンドン協定とかロンドンプロトコルとかいろいろな訳語使われてますね)いよいよ現実になるのか?といった内容ですね。

英文さえあれば、ドイツ語フランス語には全文翻訳する必要がなく、クレームのみの翻訳ですむということで、日本の出願人にとっては非常にありがたい内容なのです。
フランス語にプライドを持っているフランスとしては容易には合意できない内容だったのだろうと思いますが、( http://www.jetro.de/j/trend/trend21022003.htm
に2003年の記事ですがある程度書いてありますね ) いよいよ批准が近いのでしょうか。

ところで、この記事では「欧州連合(EU)が特許制度統一に向けて動き始めた」と書いているんですが、欧州特許庁は欧州特許条約に基づいて設立されており、欧州連合の下部組織ではないはずですよね。ロンドン合意の具現化にしても、EUとしての意志決定ではなくてフランス次第って事になっていたはずですし。