イノベーションと知財政策に関する研究会ワーキンググループの配付資料はよくまとまっていていい

特許庁の、「第1回 イノベーション知財政策に関する研究会
ワーキンググループ 議事次第・配布資料一覧(http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/kenkyukai/innovation_wg_01_shiryou.htm)」にある、
「資料4 イノベーション知財政策に関する研究会 検討資料
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/kenkyukai/pdf/innovation_wg_01_shiryou/shiryou04.pdf
が、ページ数は多いですが現在の世界的な知財に関する現状、課題がまとまっていて、非常によい資料だと思います。

各国特許庁の審査の状況、中国、途上国の状況、南北問題、制度調和、オープンイノベーションパテントトロール、中小企業、大学など一通り網羅してあります。グラフなどのデータも最新のデータが豊富に含まれていて、各国の審査待ちの状況の比較や各国での審査結果の共通性など参考になります。


もう10日以上近く前になりますが、

イノベーション知財政策に関する研究会の検討課題に対する意見募集について
http://www.jpo.go.jp/iken/iken_innovation_wg.htm

というのを特許庁で2/25までの日程で意見募集をしているというのを知りました。しかし、「意見公募の対象」としてリンクされている
「グローバルな調和、透明性・予見性の確保、イノベーションの促進のために〜変化に対応したプロパテント政策の強化〜」
http://www.jpo.go.jp/iken/pdf/iken_innovation_wg/japanese.pdf
というファイルを見ても漠然としたことが多岐にわたって書いてあり、どういう課題認識を持ってどこに対して意見を求めているのか、もう何がなにやらさっぱり分かりません。

そこで、「研究会資料もご覧下さい。」とあるのをみて、研究会の議事要録と配付資料を見たのですが、やっぱりよく分からない。
ワーキングルループの配付資料をみて、ずいぶんページ数が多い資料がある。ああ、これを読めばいいんだなと思ったのですがなにぶん72ページある資料だったので、後回しにしてました。

三連休を使って目を通してみて思ったのが、冒頭の感想です。
現状について豊富な資料とともにまとめられていてよいですね。もちろん日本からの見方、さらに行政側からの見方であるという前提で読む必要はありますが。
しかし盛りだくさんです。この資料の目次に「検討課題」としてあげられた項目数は14項目もあります。この内容で、今年5月までにまとめられるんでしょうか。