IPDL公報テキスト検索で全文検索可能に……で思うこと

2/28付けでお知らせが出ていましたね。

 3/17(月)からは、書誌を除く公報全文(「要約」+「請求の範囲」+「詳細な説明(以降に続く項目を含む)」+「手続補正書」)を一括して検索できるようになります。
独立行政法人 工業所有権情報・研修館:特許電子図書館からのお知らせ から引用
私は会社で契約しているDBで検索することがほとんどなのでIPDLはあまり使わないのですが、うれしい人が多いかもしれませんね。無料でできることが広がることは一ユーザーとしては喜ばしい事かなと思います。検索速度がどの程度になるか、試してみたいところですね。

民間の特許検索サービスとの棲み分けが難しいところとは思うのですが、今後もIPDLは高機能化していくんでしょうね。google patent searchもいずれ日本の公報を収録するのでしょうし(そうあってほしいんですが……)、Ultra Patentもベータサービスですが高機能な検索機能を無料で提供しています(基本機能は無料のままであって欲しいものです)。特許検索サービスのベンダーは、IPDLとそれほど変わらない程度の基本的な検索、閲覧機能は無料あるいは低料金で提供して間口を広げた上で、付加価値をつけたサービスで稼ぐというビジネスモデルになっていくのでしょうか。

いま、検索サービスもどんどん進歩していますね。
会社で今後どの検索サービスを使っていくか検討中なのですが、決め手に欠けて非常に迷ってます。どこの業者もどんどん機能追加をしていって(たまに風呂敷を広げすぎて言行一致しないこともあるようですが……)、機能面では差が見いだしにくくなっています。操作性、速度などが重要視されていくのかもしれませんね。いかに簡単に目的の公報にたどり着けるか、いかに簡単に必要な情報を得るか、ユーザーが使いやすい形式でダウンロードできるか、入力補助や検索速度などを含めていかに早く目的とする検索結果を得るか、そういったところが差別化ポイントになってくるかもしれません。