Ultra-Patentが便利すぎる

Ultra-Patent
http://www.ultra-patent.jp/Search/Search+.aspx

今日始めてさわってみたのですが……これは便利。
現状はベータ版のため機能に制限がかかっていますが何せ無料。

まずは収録範囲。日米欧、PCTはほぼ最新の公報まで収録。そのほかに中国も検索可能(現時点で2006年9月まで)。

検索機能は充実しています。有償のデータベースほどではないものの、現在無料で使えるものとしてはかなり充実しているものだとおもいます。
日本の公報については、Fタームとキーワードを組み合わせた検索もできますね。

で、私がすごく便利!と感じたのは表示とレポートです。


まず一件ごとの表示。日本の最近の公報はちゃんと全文読めます。そして、IPC、FI、Fタームにカーソルをあわせるときちんと説明が出ます。PDFで全文を読むこともできます。

INPADOCのファミリ情報も出てます。日本、US、EPについてはリンクになっていて公報の内容を確認できるものが多いようです(一部リンクされてないものもありますね)。

US、EPの公報を表示させると、要約については機械翻訳で日本語も表示されます。また、USクラスにカーソルをあわせると、説明が日本語で出ます。USクラスの日本語の解説はありがたいです。


そしてレポート。

図入りのEXCELのファイルが簡単に作れるのは非常にありがたいです。日本でも米国でも同じフォーマットで出せるのが非常に楽です。
さらに、公報の表示画面、PDF全文への直接リンクが作成できています。IDやパスワードなしに直接アクセスできるリンクが作成できるのは非常によいですね。
現在ベータ版なのでレポートの出力は50件までに制限されています。


また、検索結果からチェックボックスにチェックを入れた案件をメールで送るサービスもあります。一件ごとの表示画面へのリンクが記されたメールが届きます。送られた側は、インターネットにつながってさえいれば特許の内容を確認できますね。これも便利です。


ベータ版としての運用がいつまで続くのか、今後どのように本格サービスを進めていくのか分かりませんが、現時点では無料で使えるサイトの中ではピカイチのサイトだと思います。このまま基本的な機能を無料のまま継続してもらえるといいなあと思います。
秘密保持を含む契約を結んで有償で使うサービスと違い、検索履歴をどのように使われるのか不明ということもありますので、企業内で本格的に使うのは難しいかもしれませんが、使い方によっては非常に便利だと思います。